焼酎用サツマイモ作り始動 南アのNPOと障害者施設 【山梨】

遊休農地を開墾する活動への賛同者ら=南アルプス市西南湖
遊休農地を開墾する活動への賛同者ら=南アルプス市西南湖

南アルプス市のNPO法人「南アルプスファームフィールドトリップ」(小野隆理事長)や同市などでつくる南アルプス遊休農地活用協議会は、障害者施設と協力して、市内の遊休農地でサツマイモを栽培するための開墾作業を始めた。収穫したサツマイモで芋焼酎を造り、来年からの販売を目指している。

同協議会は、障害者の社会参加や遊休農地の活用を目的に取り組みを開始。4月下旬から開墾作業を始め、同協議会のメンバーや活動への賛同者が、農機具を使って約500平方メートルの農地を耕した。

今後は、6月上旬に障害者と苗を植えて、10月にサツマイモ約400キロの収穫を見込んでいる。県外の酒蔵に協力を得て約400本(1本720ミリリットル)の芋焼酎を製造する計画で、来年2月ごろからの販売を予定している。

富士川町の知的障害者更生施設「くにみ園」に勤務し、活動に参加している石川陽介さん(38)は「障害者の積極的な社会参加につなげていきたい」と話す。小野理事長は「さまざまな方法で遊休農地を解消していきたい」と話している。

 

2012.5.11 山梨日日新聞