“生命保険信託”で死んだ後も想い遺す!【JAPAN】

自分に万が一のことがあった場合、家族が経済的に困らないように、生命保険に入っているという人は多いでしょう。保険金が支払われれば、遺された家族は問題なく生活できるのであればよいですが、保険金受取人が知的障害者だったり、浪費癖があるような場合、自分が亡くなった後に、保険金がどのように使われるのか、心配になる人もいるのではないでしょうか。

 

そのような場合、生命保険信託を利用すれば、保険金が支払われた後も、自分の想いを遺すことができます。生命保険信託とは、保険契約者(委託者)が信託銀行(受託者)と契約を結び、自分の指示通りに死亡保険金の管理や支払いをすることを、信託銀行に委託するシステムです。

日本では2010年7月に、中央三井信託銀行(三井住友信託銀行)がプルデンシャル生命と提携し、取り扱いを開始しました。

具体的には、本来の死亡保険金の受取人を受益者として、死亡保険金の受取人を信託銀行に変更します。被保険者が死亡したら、信託銀行が死亡保険金を請求し、委託者があらかじめ指示したとおりに死亡保険金を管理し、そこから受益者にお金を支払っていきます。

生命保険信託は、従来の生命保険に、死亡保険金の信託機能をつけたものなので、加入する生命保険は、普通に生命保険を契約するのと同様、契約者のニーズに合ったものを選ぶことができます。

生命保険信託を利用すると、委託者(保険契約者)の指示通りに、信託銀行から受益者(保険金を受け取らせたい人)にお金が支払われます。このため、保険金受取人が知的障害者で自分では保険金の管理ができなかったり、浪費家で一度に多額の保険金が支払われたらすぐに使い切ってしまうのではないかという心配がある場合でも、安心できるでしょう。

 

2012.5.30 ZakZak