憂楽帳:バリアフリーの音楽会【大阪】

始まりは13年前。知的障害のある娘を持つ母親の一言がきっかけだった。「いつかコンサートに連れて行ってあげたいけど、急に声を上げないか心配で……」 この母親の友人で、大阪府茨木市のピアニスト、石原光世さん(46)は思った。「知的障害を持つ子供は感情表現がストレート。迷惑を掛けないか不安で、あきらめている親がたくさんいるのでは」

音楽家仲間に協力を求め、99年11月、初めて「バリアフリーコンサート」を開いた。障害児と家族だけが対象ではない。障害のある人もない人も大人も子供も一緒に楽しめるコンサートを目指した。会場は満員となり大いに盛り上がった。

 

以来、年に数回開催。フルオーケストラ公演やタカラジェンヌの特別出演もあった。舞台と客席が一体となって手話を交えて歌うコーナーは、定番になった。

 

ちょうど30回目の公演が9月23日茨木市クリエイトセンター行われ、319名の入場で大成功のうちに終了。次回のコンサートは、2013年9月23日。

 

【関連サイト】

 ・リアフリーコンサートのホームページ