発達障害かも…と思ったら!薬を使わないADD/ADHD対処法【USA】

ADD/ADHD(注意欠陥障害、注意欠陥多動性障害)という言葉を、一度は耳にしたことがあると思います。以前に比べて理解が深まりつつありますが、それでも、あまり知られていないのがこれは発達障害のひとつであるということ。「うちの子、落ち着きがないけど大丈夫かしら……。もしかして?」と不安に思っているママも多いと思います。対処法が分からずに接していると、かえって悪化させることにもなりかねません。そこでADD/ADHDの兆候と対策を、まとめてみました。

■アメリカでは男子高校生の5人に1人がADD/ADHD

 

アメリカのナショナルリソースセンターの統計によると、2013年現在では男子高校生の5人に1人の割合でADD/ADHDの診断が下っており、これは10年前に比べると53%も増えているそうです。また、ADD/ADHDと診断された子供の85%は男の子とのこと。

Good Samaritan Hospital Medical Centerで使用しているチェックリストをもとに、下記に兆候を挙げます。

 

(1)極端に落ち着きがない

(2)注意散漫で人の話を聞いていない

(3)忘れ物をしょっちゅうする

(4)衝動的な発言や行動をとる

(5)場の空気がよめない

(6)整理整頓が苦手

(7)同じことを繰り返して言う

(8)社会性に欠け、友達ができない

(9)自分の順番を待てない

この中で、半分以上当てはまったら要注意。お医者さまに相談してみましょう。

 

■薬を使わないADD/ADHDの対策とは

現在では副作用の少ない薬もありますが、親の本音としては薬はできるだけ飲ませたくないですよね。そこで、薬以外の対策をいくつかご紹介します。

 

(1)1日に2、3回、15~30分程度の瞑想を行う

(2)できるだけ体力の使う運動を毎日続ける

(3)グルコース、炭水化物を減らし、タンパク質や野菜の摂取を増やす

(4)ABA(行動療法を行う応用行動分析)のセラピストに相談する

(5)子供が忘れそうなことは、紙に書いて目立つところに貼っておき、思い出させる

(6)間違いを指摘して怒るより、できたことをほめて自信を持たせる

 

これらの対策で、薬に頼らなくても大丈夫になるケースが多いようですが、あまり症状が激しい場合にはやはりお医者さまに相談した方がよいでしょう。

そして、子供がある程度の年齢に達したら、きちんと説明をしましょう。本人の理解によって、よりよい結果を生むことも期待できます。 

現在のところ、ADD/ADHDに完全治癒はありません。でも、早期発見と対策、親や学校、そして本人の努力によって症状を軽減することができます。どうか諦めないでくださいね。


 【2013.11.10 マイナビニュース