平成26年度障害者雇用職場改善好事例募集【JAPAN】

障害者雇用において雇用管理、雇用環境等を改善・工夫し、様々な取組を行っている事業所の中から、他の事業所のモデルとなる好事例を募集し、これを広く周 知することによって、事業所における障害者の雇用促進と職域の拡大及び職場定着の促進を図るとともに、障害者雇用に関する理解の向上に資することを目的と します。

民間企業における精神障害者の雇用が年々増加している中、精神障害者に対しては雇入れ後の職場定着の支援をどのように行っていくかということが大きな課題になっています。
 

精神障害者の職場定着に当たっては、企業が精神障害の特性に関して専門的知見を有するジョブコーチなどの就労支援機関を必要な時に気軽に利用できること が重要です。また、外部からの支援だけではなく、企業内において障害者の就業について知識のある者による職場定着などへの取組は、企業の文化、形態、業種 等に通じたものとして有効性が期待できます。さらに、企業内で障害者の就業について知識のある者が、就労支援機関との連携を深め、精神障害者に関する支援 ノウハウを吸収していくことにより、自ら行う支援を一層充実させていくことが望まれます。
 

そこで、平成26年度においては、就労支援機関を活用し、または、企業内において精神障害者などを支援するために育成した従業員によって取り組んだ、以下に掲げる精神障害者の職場改善好事例を募集します。

 

(1)障害特性に配慮した作業内容の改善や職務内容の再構築、新たな職域の拡大等により能率の向上を図った事例

例:

  1. ① ジョブコーチ等が実施した業務遂行状況の分析結果を踏まえ、作業の手順や実施方法の工夫・改善を行い、実施業務の精度や能率の向上を図った事例
  2. ② 複数人数による業務実施体制により業務負担の軽減や通院時の配慮等を実施し、働きやすい職場環境を整えてスキルアップ等を進めた事例
  3. ③ 各人の職業適性や能力に応じた職務を創出した事例

 

(2)職場環境の改善等により緊張・不安の軽減や体調不良の予防を図った事例

例:

  1. ① 就労支援機関との役割分担により社内外で仕事を振り返る機会等を設け、不安やストレスを軽減する相談等を定期的に実施し、体調不良の予防を図りつつ職場適応を進めた事例
  2. ② 集中して業務に取り組めるような職場環境の改善を図り、業務の精度や能率が向上した事例
  3. ③ 体調不良が生じないよう、日誌等による体調面の把握や不調が生じた場合のマニュアルに基づく対応等、体調管理の促進や不調サインを見極めた対処等を図っている事例

 

(3)意欲やモチベーションの向上を図った事例

例:

  1. ① 本人の希望を尊重した職場への配置や計画的な業務のステップアップを実施し、能力の発揮に結びついた事例
  2. ② 各人に応じた業務目標の設定や達成状況のフィードバックを行い、従業員としての自覚や責任感を育て、能力の発揮やキャリアアップを実現した事例
  3. ③ 就労支援機関による相談支援のフォローを受けながら、短時間勤務による雇用から計画的な勤務時間の延長を行った結果、フルタイム勤務が実現した事例

 

(4)企業内における支援者が就労支援機関等の有する支援ノウハウを習得し、職域拡大や職場定着を図った事例

例:

  1. ① 就労支援機関から相談手法や工程分析等の支援技術を学んだ社内の支援者が職場改善に取り組み、効果が得られた事例
  2. ② 他の企業における支援者等とのネットワークを通じて支援ノウハウを学んだ社内の支援者が職場改善に取り組み、効果が得られた事例

 

詳細は、こちらのサイト→ 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構