注意欠陥/多動性障害(AD/HD)治療薬 「コンサータ(R)錠」36mg 発売のお知らせ【東京】

ヤンセンファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:ブルース・グッドウィン、以下ヤンセン)は、5月20日より、注意欠陥/多動性障害 (AD/HD)治療薬「コンサータ(R)錠」(一般名:メチルフェニデート塩酸塩) 36mg剤型の発売を開始しました。本剤は本年1月17日に製造販売承認を取得しております。

コンサータ(R)錠18mg・27mgは、2007年10月に日本で初めて「小児期における注意欠陥/多動性障害(AD/HD)」を適応とする製造 販売承認を取得しました。2011年8月に18歳未満で本剤により薬物治療を開始した患者さんの18歳以降の継続使用が可能となり、2013年12月には 18歳以上の成人期への適応拡大承認を取得しました。

 

この度、コンサータ(R)錠18mg・27mgに36mgの剤型が追加されることに よって、全ての用量において1~2錠の服用で用量の調整が可能となり、患者さんの服用負担軽減が期待できます。コンサータ(R)錠36mgは、成人期の患 者さんだけでなく小児期の患者さんにも服用していただけます。

 

製品概要

【販売名】コンサータ(R)錠36mg

【一般名】メチルフェニデート塩酸塩

【承認日】2014年1月17日

【薬価収載日】2014年4月17日

【発売日】2014年5月20日

【効果・効能】注意欠陥/多動性障害(AD/HD)

【用法・用量】*本剤の正式な用法・用量は、添付文書をご参照ください。

18歳未満の患者: 18mgを初回用量、18~45mgを維持用量として、1日1回朝経口投与する。1日用量は54mgを超えないこと。

18歳以上の患者:18mgを初回用量として1日1回朝経口投与する。1日用量は72mgを超えないこと。

【薬価】 1錠402.60円

 

コンサータ(R)錠について

コ ンサータ(R)錠は、メチルフェニデート塩酸塩を有効成分とする朝1回服用の注意欠陥/多動性障害(AD/HD)治療薬です。浸透圧を利用した放出制御シ ステム(OROS(R))を採用し、さらにコーティング層にもメチルフェニデート塩酸塩を含有することで、服用後速やかにコーティング層のメチルフェニ デート塩酸塩が放出され、その後約12時間かけて持続的にメチルフェニデート塩酸塩が放出されるように設計された、放出制御型徐放錠です。

 

メ チルフェニデート塩酸塩は、国内のガイドライン1)2)においては、小児および青年の注意欠陥/多動性障害(AD/HD)の第一選択の治療薬に位置付けら れており、また,イギリスおよびカナダのガイドラインにおいては、小児および青年、成人期の注意欠陥/多動性障害(AD/HD)に対する第一選択の治療薬 の一つとされています。3)4)

 

コンサータ(R)錠は、2013年10月現在、91の国と地域で小児期の注意欠陥/多動性障害(AD /HD)を適応として承認されています。成人期の注意欠陥/多動性障害(AD/HD)に対する適応は、39の国と地域で承認されています。36mgの剤型 は2013年10月現在、86の国と地域で承認されています。

 

参考文献

1)「注意欠如・多動性障害-ADHD-診断・治療ガイドライン 第3版」ADHDの診断・治療指針に関する研究会齊藤万比古、渡部京太(2008年10月 じほう)

2)「小児科医のための注意欠陥/多動性障害-AD/HD-の診断・治療ガイドライン」宮島祐(東京医科大学)、田中英高(大阪医科大学)、林北見(東京女子医科大学八千代医療センター)(2007年10月 中央法規出版)

3) National Institute for Health and Clinical Excellence. CG072 Attention deficit hyperactivity disorder (ADHD): NICE full guideline 24 September 2008

4)”Canadian AD/HD Resource Alliance(CADDRA) Practice Guideline 2011” Joseph Sadek, Springer, 2011

 

News Source:2014.5.20 産経ニュース