自閉症の遺伝子診断は幻想 フランス分子生物学者が講演【JAPAN】

フランス国立科学研究センター名誉研究部長であるベルトラン・ジョルダン博士の来日を記念する講演会「自閉症と遺伝」がこのほど都内で開かれた。在日フランス大使館の主催。

分子生物学者で、最新の自閉症に関する遺伝子診断などにも詳しいジョルダン博士は、自閉症の要因には複数の遺伝子や環境などが関係している点を強調。その上で、ほとんど有用性がない自閉症の遺伝子診断を商品化し、利益を上げる企業が出てきている状況に警鐘を鳴らした。

 

 後半では、山﨑晃資・日本自閉症協会長と、日詰正文・厚生労働省専門官も議論に参加。会場からは、「これだけ自閉症のことが知れ渡ると、結婚相手をどうするかなどの話題が出てくる。また、マスコミも面白がって不安を煽る形で喧伝しかねない」という意見も出た。

 

(以下の記事は、在日フランス大使館が5月30日に日仏会館で開催した講演会「自閉症と遺伝」を一部書き起こしたものです)

 

 

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➡ 会場からの質疑応答をまとめた後編はこちら

 

 

【News Source:2014.8.4 福祉新聞