自閉症の原因         
Risk Factors
Image:by BLW Photography CC BY-SA 2.1 JP
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まず、知っていただきたいのは、自閉症は「脳のある特性によって、先天的に引起こる発達障害」の一種だということです。以前は、親の育て方の問題や、親の虐待など養育態度に問題があるとされ、自閉症の子供を持つ親の多くは、自分を責めたり、さらに周囲からも批判されたり、偏見の目で見られたりしていました。残念なことに、未だにそのような誤った認識を持った人もいるようですが、原因は親ではありません。科学的な研究を通じてそれが間違いであることが明らかにされています。

 

しかし、自閉症の研究が本格的に開始されてから半世紀以上が経ち、飛躍的に進歩した医学や心理学をもってしても、残念ながら、決定的な原因も治療方法も解明されていないのが現状です。自閉症は多くのナゾに包まれているのです。それでも、原因を探る研究努力は世界中で続けられています。

 

現時点で考えられている「自閉症の原因」としては、下記の通りです。

 

Image:by kevin dooley CC BY-SA 2.1 JP
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遺伝要因 Hereditary Factors

 

 

自閉症は遺伝的な疾患だという証拠は数多く挙げられていますが、どの染色体の異常なのか、1つの遺伝子なのか複数の遺伝子の組み合わせによるかも不明です。考えられているのが・・・

 

認知や社会性の異常を生じる可能性を持ったいくつかの遺伝子があり、最も重い障害を起こす組み合わせができてしまった時に自閉症が発症する

 

・・・ということ。認知や社会性の面で異常を引き起こす遺伝子を分離しようと、自閉症者本人だけではなく、血縁関係のある家族全員を調べる研究がなされています。

 

De novo突然変異  De novo mutations (父親の年齢 The age of Fathers)

 

ミラーニューロン Mirror neuron

 

シャンク3 SHANK3

 

CADPS2遺伝子 Ca-Dependent Activator Protein for Secretion2

 

Image:by gideon_wright CC BY-SA 2.1 JP
Image:by gideon_wright CC BY-SA 2.1 JP

 

環境要因 Environmental Factors

 

 

ここで言う環境とは、家庭環境のことではなく、自然環境を意味します。18~19世紀にヨーロッパを中心に始まった産業革命・工業化の波とともに、世界的に波及しているさまざまな環境汚染。酸性雨・オゾンホール・二酸化炭素などが原因の地球温暖化・黄砂/PM2.5などの大気汚染・化学物質・放射性物質など。。。現代では、私達の周囲のありとあらゆる物質によって、健康を維持していくのが難しい世の中になってしまいました。

 

水俣病をはじめ、公害によってもたらされた病気も多く、「自閉症」もその一つなのではないか・・・?と考えた専門家によって研究が進んでいます。

 

2014年5月、「自閉症」の原因は、環境要因も遺伝要因と同じくらいあるとする調査の結果が、アメリカ医師会雑誌(Journal of the American Medical Association・JAMA電子版)に掲載されました。アメリカマウントサイナイ医科大学シーバー自閉症研究センター(Mount Sinai Seaver Center for Autism Research)などの研究チームは、スウェーデンで1982年~2006年に200万人以上から採取されたデータを調べた結果、自閉症で環境が関係していたケースは約50%で、遺伝的要因と同程度であることを発見。これまでは、遺伝子の異常に起因するのが80%~90%とされていたため、定説を覆す研究結果となりました。具体的にどの環境要因が影響しているのかの特定には至っていませんが、家族の社会および経済的地位、出生時の合併症、母児感染、妊娠前や妊娠中に母親が服用した薬物などの可能性があるとしています。

 

 

環境ホルモン 内分泌撹乱化学物質=Endocrine Disrupting chemicals

 

タバコ Tobaccos

 

サリドマイド Thalidomide

 

水銀などの重金属蓄積 Mercury/Heavy metal accumulation

 

Image:by Kyle McDonald CC BY-SA 2.1 JP
Image:by Kyle McDonald CC BY-SA 2.1 JP

 

体内環境要因 
    Body's Internal Environment Factors

 

 

人間の脳細胞は胎児期に盛んに細胞分裂を行うため、この頃の母親の栄養状態が生まれてくる子どもの脳の形成にとって大変重要です。例えば、ミネラルは脳の神経細胞の情報伝達に重要な役割を果たしており、様々な酵素も神経細胞の活動に働いているため胎児期、乳児期に栄養失調になると、知能の遅れがみられると言われています。人間の脳は出生後1年で約80%が完成し、3歳までに神経回路が決定してしまうので一度出来上がった神経回路は別の回路には組替えられません。そのため3歳までの栄養は脳の形成にとって最も重要なのです。

 

もちろん3歳以降でも、体内環境は脳の成長に影響を及ぼします。内臓機能の回復といった肉体的な成果だけではなく、精神的にも作用しています。昔から、「カルシウム不足は、イライラの原因」と言われていますが、 これは栄養学的にも本当のこと。カルシウムは、人体の骨を形成している重要な成分ですが、血液中にも一定濃度で含まれ、その濃度が減少すると、神経がうまく働かなくなって、感情のコントロールがみだれて、イライラへと繋がっていくのです。 この 体内環境と自閉症の関係 に着目し、専門機関で研究、代替療法として提供されています。

 

 

グルテン/カゼイン GFCF=Gluten/Casein

 

栄養/ミネラル/ビタミンの不足 Insufficient Nutrition/Minerals/Vitamine


胃/腸内環境 Gastrointestinal Environment


オキシトシン Oxytocin

 
セロトニン/ノルアドレナリン/ドーパミン Serotonin/Noradrenaline/Dopamine

 

 

ウワサの要因  Controversial Factors

 

 

MMRワクチン MMR Vaccine

 

刷り込み Imprinting

 

2014年

8月

28日

Autistic children may have too many synapses

Children with autism have too many "junction boxes" in their brains, a study has found.

The surplus synapses - places where neurons connect and communicate - is due to a lack of "pruning" that normally occurs early in life.


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2014年

8月

22日

'Love Hormone' Not Responsible for Autism, Study Find【USA】

While some children with autism may benefit from taking oxytocin, low levels of the so-called “love hormone” do not appear responsible for causing the developmental disorder, researchers say.

In the largest study yet to look at oxytocin levels in children with and without autism, researchers found that kids on the spectrum are no more likely to have low, medium or high amounts as compared to their siblings or those without autism in their families.

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2014年

8月

13日

自閉症の遺伝子診断は幻想 フランス分子生物学者が講演【JAPAN】

フランス国立科学研究センター名誉研究部長であるベルトラン・ジョルダン博士の来日を記念する講演会「自閉症と遺伝」がこのほど都内で開かれた。在日フランス大使館の主催。

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2014年

7月

26日

理研 統合失調症や自閉症の発症にFABP関与の可能性を発見【JAPAN】

独立行政法人理化学研究所は7月14日、統合失調症や自閉症といった精神疾患の発症に脂肪酸を運搬する脂肪酸結合タンパク質(FABP)が関与する可能性があること、患者からFABPをつくる遺伝子に変異がある症例を発見したことを発表した。

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2014年

7月

23日

Autism risk is 'mostly genetic,' according to statistical analysis【Sweden】

Autism is widely believed to be caused by an interplay of genetics and other factors. However, scientists have not reached a consensus on how much of an influence genes have on autism risk.

Recent evidence has suggested that the genomes of people who have autism are more likely to include de novo mutations - rare and spontaneous mutations with significant effects that are thought to account for particular cases of autism.

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2014年

7月

22日

自閉症100倍増 母親の6人に1人「スマホ子守り」の不安【JAPAN】

ちょっと気になる調査結果が出た。セキュリティーソフト大手のデジタルアーツが14日に発表した「スマホの利用実態」によると、0~3歳児を持つ母親の17・4%が、「あやすための手段」としてスマホやタブレットを使っているという。実に6人に1人以上だ。かつてはテレビ、今はスマホに子守りをさせる時代らしいが、スマホが子どもに与える影響はないのか。

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2014年

7月

18日

FABP3、5、7に着目した研究により【JAPAN】

画像はプレスリリースより
画像はプレスリリースより

独立行政法人理化学研究所は7月14日、統合失調症や自閉症といった精神疾患の発症に脂肪酸を運搬する脂肪酸結合タンパク質(FABP)が関与する可能性があること、患者からFABPをつくる遺伝子に変異がある症例を発見したことを発表した。この研究結果は、理研脳科学総合研究センター分子精神科学研究チームの島本知英研修生(お茶の水女子大学大学院生)、大西哲生研究員、吉川武男チームリーダー、山口大学の大和田祐二教授、浜松医科大学の森則夫教授らの共同研究グループによるもの。

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2014年

7月

10日

自閉症はなぜ自分の動作を真似されたことを気づくのが苦手なのか - NIPS【JAPAN】

生理学研究所(NIPS)は7月10日、自分の動作が真似されたことに気づくのが苦手と言われている自閉症スペクトラム障害(Autism spectrum disorder:ASD)者の、脳活動を測定した結果、他者の真似に気づくことに関わる脳部位の活動が、健常者に対して減少していることを確認したと発 表した。

 

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2014年

7月

07日

乳酸菌菌体が示す新しい可能性 乳酸菌 Lactobacillus gasseri CP2305株の菌体自体が整腸効果を生み出す原動力であることを確認【JAPAN】

(PR TIMES) - リリース発行企業:カルピス株式会社

日本睡眠学会第39回定期学術集会(7月3~4日/徳島)で発表
カルピス株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:山田藤男)発酵応用研究所は、カルピス社保有の乳酸菌Lactobacillus gasseri CP2305株(以下、L.gasseri CP2305株(「プレミアガセリ菌」))による発酵乳を用いた清涼飲料水の摂取が、脳腸相関*を通じて整腸効果をもたらすことを確認しました。これらは、徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部ストレス制御医学分野 六反一仁教授との共同研究の成果で、日本睡眠学会第39回定期学術集会にて発表しました。

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2014年

7月

01日

米国の自閉症、マイノリティーの子供に高いリスク―日本人は低リスク【USA】

米研究者の間では長い間、自閉症は民族や人種の社会的少数派(マイノリティー)よりも白人の子供に多いと考えられてきた。ところが、民族や人種が多様なカ リフォルニア州ロサンゼルスで出生記録を基に実施された新たな研究によると、母親が特定の国からの移民である場合に、特に自閉症のリスクが高い可能性があ ることが分かった。

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2014年

6月

29日

Many Parents Of Kids With Autism Have Autistic Traits Too【USA】

Parents of children with autism are more likely to exhibit traits of the developmental disorder themselves, new research suggests. In a study looking at data on moms and dads of 256 children with autism and nearly 1,400 without, researchers found that parents of those on the spectrum tended to score higher on a questionnaire known as the Social Responsiveness Scale.

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2014年

6月

25日

農薬と自閉症の関係【USA】

妊娠中の女性が農薬にさらされると、その子供が自閉症を発症する確率が66パーセント上昇することが明らかになった。アメリカのカリフォ ルニア大学、デービス校の研究者たちが23日、医学誌「Environmental Health Perspectives」に農薬と自閉症の関係を発表した。それによると、農薬などの化学薬品が散布された畑などの近くに住んでいる女性は、そうでない 女性に比べて、自閉症の子供を産む確率が66パーセント上昇するという。

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2014年

6月

20日

自閉症スペクトラム障害は安静状態の脳の機能連結が弱い - 名大などが確認【JAPAN】

名古屋大学(名大)は6月18日、MRIを用いて、安静状態での脳活動(default mode network:DMN)を自閉症スペクトラム障害(Autism spectrum disorder:ASD)をもつ複数の青年期男性で調べたところ、健康な青年期群(定型発達群)と比べて、DMNの脳領域間(内側前頭前野と後部帯状回 など)の機能的連結が弱いことを確認したと発表した。

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2014年

6月

07日

Large Study Finds No Autism-Vaccine Link【USA】

An international review involving more than 1.25 million children is further debunking long-held concerns about an association between vaccines and autism. Scientists found no association between the developmental disorder and immunizations for measles, mumps, rubella, diphtheria, tetanus or whooping cough. What’s more, they did not find any link between autism and thimerosal or mercury, which are sometimes used as preservatives in vaccines.

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2014年

6月

06日

統合失調症や自閉症などに関連する遺伝子は高次脳領域に発現する【北海道】

北海道大学(北大)は6月4日、統合失調症や気分障害、自閉症スペクトラムなどの精神神経疾患と強く関連する遺伝子の1つであるグルタミン酸受容体 「GluD1」を、高感度で特異的に検出する発現解析ツールを開発し、GluD1 が認知・運動・情動・記憶に関わる高次脳領域に発現し、特定のシナプス回路に選択的に局在していることを発見したと発表した。

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2014年

6月

03日

Stress In Pregnancy Linked To Autism-Like Traits【CANADA】

Mothers who experience greater stress during pregnancy appear to be at increased risk of having children with autism-like traits, a new study suggests. Researchers found a connection between the hardship mothers experienced during pregnancy and the likelihood that their child would have difficulty making friends or exhibit odd speech patterns, clumsiness and other autism-like characteristics.

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2014年

5月

19日

Environmental toxins and autism: off limits to the press?【CANADA】

We are experiencing an autism epidemic in the US and the mainstream media won't touch it. There is much hand-wringing over the latest numbers, but any suggestion of environmental toxins is considered off-limits.

 

The following opinion piece, written by four scientists (myself included), was submitted to the Toronto Star on April 9, but they refused to publish it because it is “too controversial.” It was then submitted to the New York Times on April 11, but they have not responded at all. It seems there is a media blackout on this topic.

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2014年

5月

17日

Race, Ethnicity May Influence Odds Of Regressive Autism【CANADA/USA】

Children with autism from certain backgrounds are more likely to develop typically before suddenly losing critical skills like speech and the ability to make eye contact, researchers say.

 

The phenomenon known as developmental regression is twice as common in black children and occurs 50 percent more often in Hispanics as compared to white kids, according to findings scheduled to be presented Tuesday at the Pediatric Academic Societies annual meeting in Vancouver, British Columbia.

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2014年

5月

10日

Findings suggest that genetic, environmental factors have similar influence on risk of autism【Sweden】

The risk of autism may be influenced equally by genetic and environmental factors; in addition, a sibling of a family member with autism has a much higher risk for the disorder, according to a study in JAMA, a theme issue on child health. This issue is being released early to coincide with the Pediatric Academic Societies Annual Meeting.

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2014年

5月

05日

自閉症、遺伝要因と環境要因の重要性は同等 調査報告【USA】

自閉症の原因評価において、遺伝要因と環境要因が等しく重要であることを示す調査の結果が、米国医師会雑誌(Journal of the American Medical AssociationJAMA、電子版)に掲載された。米マウントサイナイ医科大学シーバー自閉症研究センター(Mount Sinai Seaver Center for Autism Research)などの研究チームは、スウェーデンで1982年~2006年に200万人以上から採取されたデータを調べた。調査の結果、自閉症で遺伝が関係していたケースは約50%で、環境的要因と同程度であることを発見したという。遺伝率については、これまでの研究で80~90%とされていた。

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