マーメード

◆リトル・マーメイド◆

 

両脚が癒着したまま生まれ、分離手術に成功した 「リトル・マーメイド」 女児が、この27日に二歳のお誕生日を迎えました。 医者の話では経過は順調で、年末には自力で歩けるようになるとのこと。


この女児の名前は、スペイン語で 「奇跡」 を意味するミラグロス・ケロン(Milagros Cerron)ちゃん。 彼女は先天性の 「人魚体症候群(sirenomelia あるいは mermaid syndrome)」 を抱え、踵から上が結合した状態で生まれてきました。

この症例は10万人に1人といわれ、腎臓などが欠損することが多く、一般的には排泄が困難なことから生存に至る確率はほとんどないそうなのですが、ミラグロスちゃんはとりあえず二つの腎臓をもち、消化器官の末端に尿路も性器も備え、また結合しながらもそれぞれの脚には骨や軟骨、独自の筋肉組織があったことから医師らが分離手術を提案。 手術は昨年6月に首都リマのルイス・ルビオ医師が執刀し、踵から腿までの分離に成功しました。


これにより、ミラグロスちゃんは支えてもらえればなんとか歩行できるようになるまで両脚の筋肉も発達。 今月25日に行われる股間部までの分離手術を終えれば、通常の歩幅で歩くことも可能だということです。 ただし、リハビリは今後10年間は必要で、両脚の分離手術の次には消化器官から尿管と性器の分離手術が予定されているそうです。

「あんよ以外には何も問題ないわ。 とっても元気で活発な女の子。 言葉だってもう50個ぐらい知ってるんじゃないかな。 いちばん最初に覚えた言葉は、パパ、ママ、じゃなくって、『先生』 だったけどね」 と語るのはミラグロスちゃんの母、サラ・アラウコさん(21歳)。 

 

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 ・CNN.com